コラム
スズメバチが一匹いたらどうすればいい?種類の見分け方や危険性、もしもの時に対処法について
「スズメバチが一匹だけ飛んでいるのを見かけて、いつか刺されないか不安」「一匹だけなので、自分で駆除してしまおうか……」家の周りでスズメバチを見かけたとき、このような疑問や不安をお持ちになる方は多くいらっしゃると思います。スズメバチはたとえ一匹でも針に猛毒をもっているので、万が一刺されてしまったら大惨事です。そして一匹いた場合、その近くには巣があると考えた方がいいでしょう。
スズメバチは巣をつくるときに卵を産み、働き蜂を育てます。そのため放っておくと蜂は日々増えていき、巨大な巣ができてしまう可能性もあります。
今回は、スズメバチの生態から、遭遇してしまった際の注意点、また弊社が実際に行う対応についてご紹介していきます。
スズメバチの種類について
あまり知られていませんが、スズメバチは4属67種も確認されているほど種類が多いハチとなっています。ここでは、日本に生息している主要なスズメバチをいくつかご紹介します。
〈オオスズメバチ〉
その名の通り、世界最大級のスズメバチです。女王蜂は体長40〜45mm、働き蜂でも27〜38mmあります。本州から九州まで日本全国に生息しています。しかし、そのほとんどが都市部ではなく山間部に生息しているので、日常生活で遭遇する可能性は低いです。攻撃的な性格で毒性の強さもトップクラスであり、刺されたらアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。
〈キイロスズメバチ〉
キイロスズメバチは女王蜂でも体長25〜27mmとスズメバチの中では小さめのサイズで、その名の通り全身に占める黄色の割合が多く、簡単に見分けられます。
凶暴な性格で刺傷事故が最も多く、都市や市街地の屋根裏や壁の中に巣を作るため、巣があることに気づかず近付いてしまい被害に遭ってしまうケースが多く見られます。
巣の大きさとピーク時の蜂の数はスズメバチの中で最大で、巣1つ当たりの蜂の数は300〜1,200匹、時には2,500匹を超えることもあります。
〈チャイロスズメバチ〉
チャイロスズメバチは全体的に黒と赤茶色をしたスズメバチで、体長は女王蜂で30mm前後、働き蜂で17mm〜24mmとなっており決して大きくはありません。個体数が少なく、近年はさらに激減しているとも言われています。体が頑丈で針も太いので、刺されたときの痛みは最大級です。毒性も攻撃性も強いので、個体数が少ないとはいえ遭遇したときには最も注意が必要です。
〈ヒメスズメバチ〉
ヒメスズメバチの体長は、女王蜂、働き蜂ともに24mm〜37mmとスズメバチに次ぐ大きさですが、性格はおとなしく攻撃性も弱い種類として知られています。いきなり攻撃してくることはないですが、刺激を与えると威嚇行動をとってくることもあります。毒性も弱いですが、それでも毒を持っていることは確かなため、遭遇したときには慎重な行動をとりましょう。
〈コガタスズメバチ〉
オオスズメバチとよく似た見た目を持っているのがコガタスズメバチです。
体長は女王蜂、働き蜂ともに24mm〜30mmほどあり、オオスズメバチと比較してコガタと言っているだけで、その大きさは他のスズメバチと比べて決して小さいわけではありません。その多くが都市部に生息しており、軒下や庭先で発見されるのは、ほとんどがコガタスズメバチの巣になります。もともとの攻撃性は強くないですが、刺激すると攻撃性が高まります。
〈モンスズメバチ〉
モンスズメバチの体長は女王蜂が30mm前後、働き蜂は19〜25mmほどでスズメバチの中では中型です。オオスズメバチのように縞模様ですが、特に腹部の縞が波打ったような模様になっています。スズメバチには珍しく夜間も活動します。近年は個体数が激減していますが、毒性も攻撃性も強い種類なので、遭遇した際には刺激しないようにしましょう。
スズメバチに遭遇してしまった時の対処法
スズメバチは山間部だけではなく都市部にも生息しています。よって、ある日突然スズメバチに遭遇してしまう可能性は常にあり、それどころか、知らないうちに家の軒先に巣がつくられていたということもあるかもしれません。ここでは、スズメバチに遭遇したときの対処法について解説いたします。
体の黒い部分(髪の毛や黒い衣類など)を隠す
スズメバチは黒色の動くもの(=クマ、一説によると人間)を天敵とみなす習性があります。防御本能から攻撃に出ることもあるので、体にある黒い部分はすぐに隠しましょう。
急な動きをしない
スズメバチは早い動きのものを追いかける習性を持っているので、いきなり走って逃げたり、手で追い払ったりしないようにしましょう。
巣に近づかない
攻撃性の高いスズメバチは、巣に近づくだけでも攻撃してきます。巣を発見したら、ゆっくりとその場を離れましょう。
自分で処理できる?スズメバチの巣を見かけた時の対処法
もし、生活圏内にスズメバチの巣を見かけたら、一刻も早く駆除したいと思いますよね。スズメバチの巣は日に日に大きくなるものなので、まだ巣が小さいうちに駆除することがポイントです。スズメバチの巣の駆除は、やり方を一歩間違うと大惨事になるので専門業者に依頼することが鉄則ですが、そもそも巣をつくられないように日頃から対策をすることも大事です。ここでは、巣作りされない対策をいくつかご紹介します
殺虫剤の散布
ハチの殺虫剤には、ハチが嫌いな匂いが成分として含まれているので、ハチを殺すだけではなくハチを寄せつけない効果もあります。日頃から軒先などに殺虫剤を散布しておくことで、ハチが寄り付かなくなります。
ネットや網などで進入口をふさぐ
スズメバチの巣は屋根裏や換気口などの閉鎖空間にも作られます。このような場所にスズメバチが進入しないように、ネットや目の細かい網などで進入口をふさぐことも効果的です。
まとめ
スズメバチは私たちの生活を脅かし、健康被害にも繋がるので、一匹でも発見したら早急にハチの巣を駆除するなどの対策が必要です。とはいえ、全てのスズメバチの巣が人の目につくところにあるとは限らないので、スズメバチを発見したところで、スズメバチの巣まで特定できないこともあります。
私たち中日本防除サービスが行うでは、スズメバチの巣の特定から駆除までをワンストップで行うことができます。スズメバチが出入りしている場所を教えていただけたら、そこから慎重に特定して確実に駆除いたします。
駆除にかかる金額は、スズメバチの巣の位置や大きさによりますが、まずはお写真を送っていただければ足場の設置費用も含めておおよその金額を算出できます。スズメバチの巣の駆除は緊急性が高いので基本的には即日対応としていますが、場合によっては翌日以降になることもあります。そして、一度駆除した場所に再度巣がつくられた場合には、同シーズンに限り無料で再撤去します。
スズメバチの被害を食い止めるためには、早期対策が必須です。ご相談・お見積りは無料なので、スズメバチに関するお悩みはお気軽に弊社にお問い合わせください。